第1章 --始まりは自己紹介祭。
香「何この子ー!すんごく可愛いじゃなーい!!」
鬼「あ。」
白「え?」
香「鬼灯様!少しの間お借りできます?可愛くしてあげるわー!」
鬼「いや、お香さん。」
『ん~~!ん~!!』
香「そうよねぇ?女の子だもんね?可愛くしたいわよね?」
『んー…んーんんん?』
あたしは、えー…そうかなぁ?ってつもりで首を傾げましたが、伝わらず。
香「そうよねぇ!おいでおいで!とびっきり可愛くしてあげるわ!それより、どこの子?ウチの子にならない?!」
鬼「お断りします。」
香「えぇ~、どうして~?」
鬼「こなせると思えません。」
香「そんなことないわよ~?」
白「まぁまぁ、話がよくわからないことになってるよ?」
白澤様!今回は、ナイスです!!!!
『んーんんんん、んん。んん。』
(鬼灯さま、これ。これ。)
と言ってるつもりです。
鬼灯さまを見ながら、口を覆っている手をつんつんする。
鬼「…静かに出来ますか?」
『(コクコクコク。)』
そっと手を放してくれた。ので、お香さんにご挨拶。
『はじめまして、お香さん。私は、雛と申します。先ほどの提案はとても嬉しく思いますが、まだ右も左もわからない未熟者です。ご迷惑になるのが目に見えております。研修などをして頂き、見極めてから。というのはどうでしょうか?もちろん、鬼灯さまの許可を頂いてからの話となります。』
チラリと鬼灯さまに目だけを向ける。
鬼「…」
白「…」
香「…」
あれ?みんな無反応…、なぜじゃ?