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大きな木の下で
第3章 傷とハンカチ
地充視点
はっきり言うと自分は
人の欠点ばかりに目がいき
口に出してしまう性格だ
だから友人は少数しかいない
「まあ、そのほうが良いけどね」
珈琲を飲みながらそう呟く
「そうえば、あの後どうしたんだっけ?」
ハンカチもどこやったっけ?
「あれ案外気に入ってたんだよねー」
水色のウサギの刺繍がされているハンカチ
どんなに仲の良い友人でも絶対貸さなかったっけ
あれ?でもなんでそんなハンカチを鉄平に貸したんだろ?
「…きっと慌ててたんだよ」
そう自分に言い聞かせる
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