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【イケメン王宮】 もう一つのシンデレラSTORY
第10章 episode 10【ルイ】〜愛情〜
一人になった中庭で、心地よい風に吹かれながら、ルリーは風にそよぐ髪を耳に掛けた。
「…ルリー……」
その時、何処からか急に声が聞こえた。
ルリーが恐る恐る辺りを見渡していると、急に木陰からぐいっと腰を引き寄せられる。
「……本当は、すぐ立ち去るつもりだったけど……ルリーを見ていたら、我慢出来なかった。」
そうサファイアの瞳を優しく揺らしながら、耳元で囁いてきたのはルイだった。
「……っ、ルイ…!」
ルリーは真っ赤になりながら、名前を呼ぶ。
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