• テキストサイズ

【イケメン王宮】 もう一つのシンデレラSTORY

第8章 episode 7【ジル】〜嫉妬〜


また一人になった部屋は、先ほどよりもやけに雨音が響いてくる。

ジルは立ち上がり、窓の外に目を向ける。

その瞳に映る雨粒は大きく、激しい。

その時だった。

ジルの目下に飛び込んできたのは、馬小屋から出てきた二人……

あれはルリーとアラン。

ジルは、濡れた姿のままアランに手を引かれ顔を上気させているルリーに、目を奪われた。

何故かジルの中にどす黒い感情が溢れ出す。

何故、ルリーは濡れているのか。

何故、アランに手を引かれているのか。

何故…あんなにも頬を染めているのか……


気づくとジルは執務室を出て、廊下を歩いていた。
/ 208ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp