第22章 episode 16-4【アランEND】〜守りしもの〜R18
はぁ、はぁ、と肩で息をしながら、初めて体験した絶頂に、ルリーは放心していた。
「ルリー……」
アランはそんなルリーをさも愛おしいといった表情で見つめている。
「ルリー、俺が欲しいか?」
「っ………」
アランの緋色の瞳には激しい欲情の色が映っている。
(アランも私が欲しいんだ……)
そんな余裕なんてない筈なのに、ルリーはアランが自分を激しく求めている事にとても幸せな気持ちになった。
「はぁ………ルリー…」
アランも既に限界になっていた。
ルリーに深く深く口づけて、甘い恋人を味わった。
口唇が離れると、アランは自身も生まれたままの姿になり、ルリーの肢体に身体を割り入れる。
暗がりに仄かに照らされて見えるアランの一糸纏わぬ姿は、まるで一枚の絵画を見ている様な、そんな美しさがあった。
「ルリー……お前を愛してる…」
「俺はお前だけの騎士だ」
そうルリーに告げると、ゆっくりと自身をルリーの中に沈めていった。
ルリーの中はアランを飲み込みそうな程締め付ける。
「くっ……もう少し、チカラ抜け……よ…」
アランの端整な顔が快感に歪む。
「あ……はっ……はっ……はぁ…」
ルリーも苦しいのか、気持ち良いのか解らない、ただ自分の中のアランに翻弄されていた。