第22章 episode 16-4【アランEND】〜守りしもの〜R18
どの位の時間が経ったのだろう。
ルリーが眠気を感じてウトウトとしていると、コンコンとノックが聞こえた。
(こんな時間に?一体誰だろう)
ルリーがはい、と返事をすると、扉を開けて入ってきたのは、アランだった。
「アラン!一体どうしたの?」
「…………」
アランは何も答えずに、そっとルリーを抱きしめた。
「アラン……」
ルリーも本当は早くアランに会いたくて堪らなかった。
「会いに来てくれてありがとう」
抱き合ったまま、ルリーはアランに素直な気持ちを伝えた。
「ばーか、俺が会いたかったんだよ」
ぎゅっと抱きしめられ、そのままキスをした。
初めはお互いに口唇を触れ合わせては、見つめ合い、また口唇を触れ合わせた。
するとアランは段々と角度を変えて深く、深く、口づけてきた。
「んっ……ん……ふ……はぁ……」
息が出来ない程の深いキスに、ルリーは立っていられなくなり、遂にアランにもたれかかりながら、肩で息をしていた。
そんなルリーをアランは優しく抱きしめた。