第22章 episode 16-4【アランEND】〜守りしもの〜R18
アランはルリーを軽々抱き上げると、そのまま寝室へと入っていく。
そしてベッドの上に優しく降ろした。
ルリーは恥ずかしさのあまり、アランを見ることが出来ない。
「ルリー、ちゃんとこっち見ろ」
「や……」
「嫌じゃねーだろ、ちゃんと顔見せろ」
ルリーは恥ずかしかったが、おずおずとアランの顔を見上げた。
すると愛おしそうにルリーを見下ろすアランと目があった。
アランは優しくルリーの額にキスをすると、真剣な表情で問いかけた。
「抱いて……いいか」
「………っ」
もう心臓の高鳴りはルリーの許容範囲をとっくに超えていた。
涙目になっているルリーの髪をアランが優しく撫でる。
「ちゃんと、お前を抱きたい」
「俺だけの意思じゃなく……二人で決めたいんだよ」
ルリーは、こくん、とだけ頷くとそっとアランの首に腕を回した。
それは、ルリーの精一杯のサインだった。