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【イケメン王宮】 もう一つのシンデレラSTORY

第22章 episode 16-4【アランEND】〜守りしもの〜R18


暫く二人は無言のまま抱き合っていた。


「流石にそろそろ戻らないとな」


先に口を開いたのはアランだ。

ルリーは本当はもっと一緒にいたかったが、うん、と答えた。


「そんな顔すんなよ、戻したくなくなるだろ」


アランはそう耳元で囁くと、ぎゅっとルリーを抱きしめた。

そしてどちらからともなく、また口づけを交わすのだった。




***********




舞踏会は大成功のまま閉会し、ルリーは自室に戻っていた。

(今日は色々な事があったな……)

アランの事を諦めるつもりでいたのに、まさかアランからあんな言葉をもらえるなんて……

バルコニーでのアランとの会話が思い出され、ルリーはまた顔が火照るのを感じた。

(もう、今日はドキドキして眠れそうにないよ……)

ルリーは暫く心を落ち着けるために図書館から借りた本を読み更けた。
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