第7章 愛は嵐[R18]
「うー……気持ち悪ィィ」
寝室に着くなり銀さんは着物もそのままに布団に倒れ込んだ。白い肌が胸元の方まで赤く染まっている。
泥酔するのも当然だ。
相当飲んでたし、飲まされてたし。
既にベロンベロンな癖に高杉さんとショットガン対決を始めた時はどうしようかと思った。
『…強くもないのに沢山飲むから』
私は溜息混じりに呟く。
押入れから銀さんの寝間着を取り出して枕元に向かうと、突然目を開けた銀さんと視線がぶつかった。
「貴女」
『はい』
「自分で着れないから着替えさせて」
『はい……⁉︎』
キュルリン
そんな効果音を放ちながら瞳をクリクリさせる銀さん。
すっかり忘れてた。
この人、酔うと甘え上戸になるんだったっけ。
『じ、自分で着ればいいでしょ』
「嫌。無理。貴女に脱がして貰わなきゃ死ぬ」
『アンタそれでも侍ですか』
「いーの!侍にも甘えたい時があんの!信長にも今日位はホトトギスに餌あげちゃおうかな、みたいな日があんの!」
『……意味不明な例えはやめて下さい』