第4章 銀河系ラプソディー[R18]
[王様ゲーム]
そんなゲームがあるのはご存知だろうか。
数本の割り箸に人数分の数字を書き入れ…いや、面倒な説明は無しにしよう。
王様に選ばれた人が好き放題出来るアダルト専用宴会ゲームなのである。
「王様だーれだァァ‼︎」
渋々割り箸を引く私は高杉さんの隣に座らされていた。
身の危機を感じて王様ゲームから逃げようとしたがコンマ二秒で捕縛されたのだ。
「畜生ォ!何故俺じゃないのだ⁉︎」
「残念じゃ…わしでも無いのう」
クジを引く前から王様をやりたがっていた二人は悔しさを滲ませる。
ちなみに自分の割り箸を確認してみると、どうやら私でも無いようだ。
『私も違います』
私は軽く割り箸を振って二人に合図する。
すると、それを見たモジャとロン毛が一瞬で凍り付いた。
「う、嘘じゃろ…」
「まさか…のっけからお前なのか?」
顔面蒼白で口をアワアワさせる二人。
何をそんなに焦っているんだろうと私は首を傾げる。
「ああ、そうさなァ…ククッ、俺が王様だ。覚悟しろ下僕共…!」
その瞬間、モジャとロン毛が死を覚悟したのは言うまでもない。
第四章[銀河系ラプソディー]完