第10章 最期に贈る言葉
『そんな……私、絶対に認めません…‼︎』
万事屋銀ちゃん店主、坂田銀時の恋人にして従業員の貴女貴女は泣いていた。
取り乱す彼女を抑えるのは同じく万事屋で働く志村新八だ。
「貴女さん…!この人達に何言ったって無駄です…‼︎」
目に涙を溜めて話す新八。
貴女はこれでもかと眉根に皺を寄せて役所の職員らしき男を睨み付けた。
「おたくらの気持ちは分かるけどね、規則だからこれ。行方不明になってしばらく経つんならちゃんと書類出してもらわないと」
その光景を遠巻きに見つめているのは神楽。彼女もまた万事屋の一員である。