第9章 貴方と夢の国[R18]
銀さんとの約束。
「イク時は死ぬ気で愛を叫べ」
可笑しなルールに聞こえるが言い出した本人は大真面目だ。
本人曰く、こんなルールでも作らない限り素直に伝えられる勇気がないから…らしい。
ちなみに約束を破った方はジャーマンスープレックスをかまされると云う刑罰が待っている。
惚れた弱みなのだろうか。
私はそんな子供じみた約束事すらも可愛く、そして愛しいと感じていた。
『ん……っは、ぁ』
やっと息が出来た事と、未だ冷めやらぬ熱に呼吸が乱れっぱなしの私。
銀さんは優しく微笑みながら私の着物を直してくれる。