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[銀魂]愛は嵐[R18]

第2章 欲しがる男達[R18]


『いつも心に白装束〜…っと、こんなもんかな』

かくして此処、万事屋銀ちゃんで働くことになった私は箒片手に表の掃除に出ていた。
口ずさんでいたのは江戸一のアイドル、寺門通の“放送コードがなんぼのもんじゃい”だ。

「ちょ、マジでか…!」
「噂に違わぬイイ女だなオイ…‼︎」
「シッ…お前ら声がでけェよ、気付かれちまうだろ…!」

真選組の隊服に身を包んだ男達が物陰でヒソヒソやっている。隊士の一人があんパンを持っているし、きっと張り込み中なのだろう。

私は警察官って大変だな、などと呑気な事を考えながら万事屋へ続く階段に足をかけた。


「山崎ィィ!こんな所で油売ってやがったかテメェェェ‼︎」


突然、男の怒鳴り声が聞こえた。
それと同時に物陰から飛び出して来たのは先程の真選組隊士。

あんパンを持ったまま白目を向いて倒れている。

「ふ、副長…!いや、これはっ…その、決してサボってたとかそういう訳じゃ…‼︎」

また別の隊士が情けない声を出す。
その頭はツルリと刈り上げられていて、スキンヘッドに近い。

いや、もしかしたらハゲなのかもしれない。いや、きっとハゲなんだろう。

「てめーら…腹掻っ捌く覚悟は出来てるんだろうなァ」

物凄く怖い顔で凄んでる男の人は既に抜刀している。

咥え煙草にサラサラの黒髪。
凛とした立ち姿になんとなく見惚れていると、視線に気付いた男が此方を向いた。
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