第1章 **訪れは時**
お座敷につくと神威はいつもの様に沢山の料理を注文した。
神威『…』
阿伏兎『…』
二人は何も言葉を交わさずにいた
すると、暫くしてお座敷の襖が開いてある一人の花魁が入ってきた
花魁『今日御相手をさせて頂きます、宜しゅうお願いします。』
まだ花魁になったばかりなのか独特な言葉遣いには慣れていない様子だった
神威『新人さん?』
花魁『はい。此処に来たばかりどす』
神威『ふーん、あ…普通に話していいヨ?』
花魁『ありがとうございます』
そう言われた花魁は普通に話始めた
阿伏兎『団長が女に興味を持つのは珍しいな…』
その光景を見ていた阿伏兎はポツリと言い酒を口にする。
神威『まぁ、俺も一応男だしネ』
阿伏兎には神威のニコッと笑ったその表情には何か裏があるようにも見えた
阿伏兎『また何か企んでるなこりゃあ…』
神威から視線を外すと、はぁと溜め息をついて外の方に目をやる
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その後、暫く晩酌を続け
二人は船に帰還した。