第3章 痛みの先の快楽
ここで今日から暮らすのか…。生活のサイクルも今までと逆だし…。
そう言って私はため息をついた。
「オイ、お前はなんでいつもため息しかついてねぇんだよ?」
「それはだって……ってキャアっ!?なんでここにアヤト君がいるの!?ここ私の部屋だよっ!しかも鍵閉めたはずなのになんで!?」
「こんな部屋の鍵くらい、簡単に開けられるに決まってんだろ。」
いや、そんな堂々と言われても……。
言い返そうとした時
ドサッ
「え……?」
アヤト君が上にいる……?
これはまさか……ベッドに押し倒された・・・?
「ええええっ!?ちょ、ちょっと待ってなにするつもり!?離してっ!」
必死に抵抗してもビクともしない。
「お前・・・・吸血されるのはハジメテだよな?」
「いや、、、、離して・・・。」
このまま行ってしまったらもう元には戻れない。
いや、戻らなくなる。
「答えになってねぇな。まぁいい。ハジメテの記念にとびっきり痛くしてやるよ。」
そしてアヤト君は私の首筋にキバを突き立てた。
プツっ
「いたいっ・・・」
皮膚の破ける音がして血がなくなる感覚がする。
「!?オイ美月お前がここにきた理由がわかった。・・・・お前の血は、ユイと同じくらい、いやそれ以上に極上だ。もっと・・・よこせ・・・。」
「やめてぇ・・・痛いのはもういやぁ・・・。」
これ以上やられたら倒れちゃうよ.....。
「仕方ねぇな。....じゃあ気持ちよくしてやるよ。」
!?
そう言ってまたアヤト君は私の首筋にキバを突き立てた。
「んんっ・・・な・・・に、これ」
体の奥が..熱いっ、、
「お前、吸血されて気持ちよくなってんの?相当な変態だな。」
そう言ってアヤト君はククッっと笑った。
そのままアヤト君は部屋から出て行った。