第8章 ~謎の人物~
慶次は、小次郎の表情に気付き、口元を緩めた。
「気に入らないかい?弟君。大好きな兄さんを獲られて・・・」
「・・・・・・ふっ・・・別に、気にしてませんよ?先輩方。」
小次郎は、慶次の挑発的な発言に、微動打にせず答えた。
そんな小次郎の態度に、慶次は笑顔で問い返した。
「おや?意外打ねぇ~・・・てっきり、嫉妬するかと想ったけど?」
「嫉妬?する訳有りませんよ。打って兄さんは、僕のモノ打から・・・」
「君の?何時から、政宗は君のモノに為ったのかなぁ~?」
『政宗は僕のモノ』発言に、慶次は笑顔で問い掛けた。
「・・・打って、兄さんと約束したから・・・『オレはずっと、小次郎の傍に居る』って・・・」
ー・・・小次郎・・・
「兄さんは僕の事が大好き、僕も兄さんの事が大好き・・・フフッ、」
ー小次郎・・・オレは・・・
「ずっと、ずーっと・・・一緒に居るんだ・・・」
ーオレは、お前の傍に・・・
「大好きな兄さんの傍に・・・ずっと、ね?」
ー・・・■■■■■・・・
慶次は、小次郎の歪んだ愛に、顔をしかめたー