第4章 ~デート~
そして、彼等は一つに生った。
政宗は、此の瞬間が好きだった。
何時も、余裕の表情の小十郎の顔が、快楽に歪み
何時もと変わらぬ、小十郎の匂いが、鼻を霞め
何時も、きっちりと決めた前髪が、乱れる姿
己の中に流れて来る、小十郎の愛情が
政宗は好きだった。
政宗は、震える手を、小十郎に伸ばした。
其の手を、小十郎は易しく握り返した。
「・・・こじゅ・・・ろっ、好きだ、よ・・・っ、」
「・・・俺も、好きだ・・・政宗・・・」
そして、口付けを交わす。
『貴方が、好きだから』ー
ー・・・オレは、此の幸せが、ずっと続くと思って居た。
だけど・・・彼奴が・・・
『弟』が来てから・・・
オレの日常は、一変した・・・ー