第4章 ~デート~
放課後。
政宗は帰宅の為に、帰路の準備をして居た。
打が、何やら、校庭を見る為に、皆が挙って、窓の外に目線を向けて居た。
「・・・政宗殿ォ~!今すぐ、外を見るで御座るゥ~!!」
すると、政宗が居る教室目掛けて、足音が廊下に響いた。
其の主は、扉を開けるなり、政宗に向かって叫んだ。
其を聞いた政宗は、直ぐ様、校庭に目線を向けた。
そして、ある人物を見付ける為り、鞄を持って走り出し、其の人物目掛けて抱き付いた。
「・・・小十郎ォ~!何で此所に居るんだよ?!只でさえ、お前目立つのに!!?」
そして、間髪入れずに叫んだ。
其を聞いた小十郎は、政宗の頭を撫でながら話し掛けた。
「・・・すまん、すまん。どうしても、お前を連れて行きたい所が在ったんでな。」
「・・・えっ?連れて行きたい所??」
小十郎の話に、政宗は、首を傾げながら問い掛けた。
其に小十郎は、敢えて何も答えず、政宗を助手席に乗せて、車を走らせた。