第6章 ひまわり
「え?ひまわり??」
「…ああいえ、なんだか…ペトラさんって
ひまわりみたいですね」
「えー?私が?
…なんだかよくわからないけど嬉しい!」
また笑った。
「…どうして……
そんなに笑っていられるんですか?」
「…、だったよね?あなた
はどうして調査兵団に入ったの?」
「私は…
変わりたかった…から?かな…
弱い自分を変えたかったから…」
「初陣で立派に生きて帰ってきたじゃない
…立派なことだよ!
本当に…」
「全然立派なんかじゃない!
私のせいで死んだ人だって…いる…っ!
マグレで生き残った私なんて…!!」
「…、あなたはね?
もう生きなきゃいけない
生かせてもらったのなら
その人のためにも生きなきゃいけない
死んでしまった仲間の死を
無駄にしたくないのなら…」
「………………」
「それを乗り越えられればは変われるよ!
あとね?
心から信頼できる仲間と
守りたい人…
にもそういう人たちがいたら
私が今笑っていられるワケがわかると思うの」
「守りたい…人…」
「うん…
あ、私そろそろ行かないと!
じゃあ、またね」
それが
ペトラさんとの初めての会話だった