第4章 あなたの世界に
「おお、!久しぶりだな〜
元気にしとったか?
お、リルム!お前もついてきたのか?」
「おじいちゃん!こんにちは!」
「んーいい子じゃのう。さぁ、中に入りなさい」
「、今日はノック様はどうされた?」
「今日は遠方の貴族の方とお仕事で帰れないそうなので、久々に父様に会いにきましたわ」
「そうかそうか…うまくやってるみたいだな…一時はどうなることやらと思っていたが…
無事に子も生まれ、こんな立派に育って…
ワシは嬉しいぞ」
「はい。あの時…父様には色々とご迷惑をおかけしました。
父様がうまくノック様に言ってくれたから…父様が私の全てを理解してくれたから…
今の穏やかな生活があるのです。
感謝しています」
「…リルムのこと。ばれてはいないのだろ?
顔がノック様にはまったく似つかんが…」
「大丈夫ですわ。ノック様は美しい子が生まれることを望んでいましたので…
幸い、リルムは美男子に生まれました
少し目つきは鋭いですが…ふふっ」
「まぁ、よい。
…すまなかったな…お前の望んだ相手と結婚させてやれなくて」
「いいのです。それは…あの人もきっと
結婚することは望んでなかったと思います」
あれから…私とリヴァイは一度も会うことはなかった
姿は見えなくても
あなたの活躍はすぐ耳に届きます
今や人類最強の人…ですものね
私が憧れた
あなたの世界
そこに行くことはできなかったけど
それでも私は今とっても幸せです
あなたが残してくれた大切なプレゼント
私の宝物
「母様!!お外で遊びたい‼」
「そうねリルム。行きましょうか」
この同じ空の下で
いつでもあなたを想っています
リヴァイ
愛してる
ーおしまいー