第2章 私の好きな人
「あの…リヴァイ兵長は…その時…
起きてらっしゃったんでしょうか…?」
「…ああ、寝るとこだった」
「‼…どうして…何も言ってくれないのですかぁ…」
「お前な…急に部屋入ってきてな
なんかぶつぶつ言いながら服脱ぎだして
ベッド入ってくる奴を
俺はどうしたらよかったんだ?逆に」
「もうあれだな…絶句したな」
(ああ…告白する前に…嫌われてしまった…)
「…私…なんか変なこと言ってませんでしたか…?」
(なぜ…こんなことに…!私の馬鹿馬鹿!本当ばか!)
「…あぁ。すげぇこと言ってたな」
「な、なんて…」
「リヴァイ兵長に抱かれたーい。って」
「う、嘘です!そんなこと…やめてくださいよ!」
(…もう…恥ずかしい死にたい…)
「ほぅ。お前、そんなにその格好で外に放り出されたいのか」
「いえ!違いますっ!…はっ、私の服は⁉」
見ると確か脱ぎ散らかしたはずだった服は
ソファーの上にキレイにたたまれていた
(あ…兵長が……?)
「あの…服…着てもいいでしょうか…?」
「…俺のいう事聞けるなら」
(なに…いじわるこの人!
…いや、知ってました…超ドSだって知ってました!)
「な、なんでしょうか…?」
「今日の夜、またここに来い」
「…え」
「いや、これから毎日来い」
(あれ…嫌われてなかった…?
でも弱み握られたし、おもちゃにされるのかな…
他の女の子たちみたいに…)
「どうした?嫌か?」
(…嫌、じゃない…私は…これを望んでた…)
「…わかりました」
リヴァイは服を私に投げつけた
「ほら、早く着ろ。俺はこれから会議だ」
(あ…そういえばそうだったな)
(なんだろう…
リヴァイ兵長とこうなること、望んでたはずなのに…やっぱり、さみしい
愛がないから…だよね
私の一方通行)