第2章 私の好きな人
私は見てしまった
真夜中に彼の部屋に入っていく
女の姿を
私は見てはいけないものを見てしまったんだと思い
即座に自室に戻った
胸がざわつく
呼吸が荒くなる
1人でいることに耐えられなくなり
仲良しのペトラの部屋に駆け込んだ
「ペトラーーーー‼‼‼」
「ちょ…うるさい!こんな時間にどうしたのよ?」
「…リヴァイ兵長って、やっぱ彼女いるんだね…」
「リヴァイ兵長?…いないと思うよ?」
「だって!さっきリヴァイ兵長の部屋に女の子が入って行ったんだもん!」
ペトラは
あー…と言い頭をかくと
とりあえず静かにしろ!と言った
「あのね…あんたが本当に兵長のこと好きなのは知ってるから
今まで言えなかったんだけどね…
兵長は…毎晩女をとっかえひっかえしてるって噂よ」
「実は私も一度兵長に命令されて部屋に行ったことあるの…
その時は兵長に急用ができて
もう帰れって言われたから何事もなく帰ったんだけどね…
…って⁉」
私はボロボロと泣いてしまった