第2章 誠凛高校入学
「ラグビー興味ない!?」
「将棋とかやったことある?」
「日本人なら野球でしょー」
「水泳チョーキモチイイ!」
誠凛高校に入学したアタシ。現在、先輩たちに足止めをくらっています。(-_-;)
「進め~ん!!ラッセル車持って来い!」
どこぞの男子が騒いでる…
でも、アタシも同感です。
「ホント、さっきから全然進めないね。……テッちゃん?」
さっきまでとなりにいたはずの#NAME 4#こと、黒子テツヤがいない。急に消えんじゃねーよ(怒)
「バスケ部!バスケ部はいかがですか?」
─いかがですかって、売り物かっ
「部員になってブインブイン言わせよう!」
─ダジャレ……?
めっちゃツッコミたくなるわ。おもしろいな、バスケ部。…って、何処で言ってたん!?待って待って、入部します!
「バスケ部だけに助っ人募集」
「(いた!)すみませ~ん、男子バスケ部ですよね?アタシ入部したいです!」
「えっ?ホント!?あ、じゃあこっち来て。ブースまで案内するから」
アタシは元気よく「お願いします」と答えて先輩についていった。
行く途中で名前を教えてもらった。
このダジャレを言ってた先輩が伊月俊。
ネコっぽいのが小金井慎二。
無言でビラを配ってたのが水戸部凛之助というそうだ。
…まぁ魔法使ってたから名前はわかってたんだけど。
ブースには相田リコ先輩がいた。生徒会副会長だから、高校のパンフレットに載っていた。結構物覚えいいんだよね~アタシ。
簡単に説明をしてくれて、入部届に名前を書いた。
〈帝光中女バス出身 元主将〉
と書いたら、「マジ!?」って感じで見られた。
帝光中はバスケ部が強いことで有名だった。全国大会でも毎年上位の成績だ。
アタシにマネージャーの経験はないが それでもあたたかく迎え入れてくれた。
入部届を書き終わったとき、伊月先輩が何かを見つけたみたい。
「ん?入部届1枚集め忘れてるよ。はい」
「え?いけない。え~と…(ずっと机番してたのに…全く覚えてない」
もしかして、と思ってアタシも仮入部届を見せてもらった。
「やっぱりテッちゃんだ!」
影薄いにもほどがあるでしょ~(笑)
「知り合い?…って帝光中出身!?しかも今年1年ってことはキセキの世代の!?」