第1章 助けて
高校2年の秋、授業も終わり放課後。
私の隣にはサッカー部の3年生で格好良くて有名な彼。
"貴崎 秀真"
私の人生を壊した人。
コツコツと二人の歩く音だけが廊下に響き、辿り着いたのは体育館の古びた倉庫。
ガラガラー...
「泪ちゃん、おかえりー!」
寒気がする。
中には同じサッカー部の先輩が6人。
秀真先輩が私の背中を押し中に入れると、ドアを閉めた。
私は涙を流しながら土下座をした。
『.....もう、止めてください』
サッカー部の先輩達がニヤニヤと笑う、
すると秀真先輩が私を抱き締めて囁いた。
「可愛い顔が台無しだね、止めてあげよっか?
俺らが卒業したらね。」
私は絶望した、周りの先輩が吹き出して笑うと秀真先輩もクスクスと笑う。