第9章 風邪
るり「ごめん。手ぇ繋ごう?」
私は火神くんに布団をかけて、
布団の中に手をいれて火神くんの手を握った。
火神「・・・・おう////」
るり「手繋ぐと落ち着くの?」
火神「なんつーか、ぶっちゃけ一人でかなり心細かった。お前ら来て安心した。誰かが居るって分かると安心できるから…」
るり「そっか。」
火神くんはぎゅっと手を握ってきた。
なんだか、小さい子供みたいで
すごく可愛かった。
私は火神くんの頭をよしよしと撫でた。
火神「子供扱いすんな!ばぁか!」
ちょっと怒られた。
なんだか少し、いつもと違う火神くんが見れた気がした。
"ピンポーン"
るり「あ!黒子くんだ!」
私は手を離し、すぐにドアを開けにいった。
黒子くんは両手にたくさんのお弁当を買ってきていた。
戻ってきた時、ちょっとだけ火神くんが寂しそうな顔をしていた気がするが、
ご飯を見るとキラキラと目を輝かせて喜んでいた。
るり「火神くんって見た目いかついけど、可愛いね。」
火神「・・・っな!いかつくねぇよ!可愛くもねぇし!」
黒子「照れてるんですか?」
火神「照れてねぇよ!」
そうして、私と黒子くんは火神くんのお見舞いを終え、帰った。
次の日、私は風邪を引いてしまい学校を休んだ。
火神くんはすっかりよくなったそうで元気に登校したそうだ。