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COLORS☆黒子のバスケ

第7章 十人十色


黄瀬「俺、るりっちの事大好きっス。」

るり「え?」

黄瀬「中学の時からずっと好きだったっス。でも、今はそれよりずっとずっと好きっス。」

黄瀬くんが私を抱きしめる腕の力がさっきより強くなった。

るり「…あの、黄瀬くん?私っ、」

黄瀬「何も言わなくていいっス。」

るり「!?」

黄瀬「今は何も言わなくていいっス。るりっちが俺の事好きじゃなくてもいいから…」

黄瀬くんの体は少し小刻みに震えていた。
抱きしめられていて表情は全く見えない。
でも、分かった。

黄瀬「今だけ、抱きしめてくれないっスか…?」

声がいつもより震えている。
黄瀬くんは多分泣いているのだと。

るり「・・・。」

"ギュッ"
私は強く黄瀬くんを抱きしめ返した。

黄瀬「…ありがとう。」

黄瀬くんのことを好きかどうかなんてわからない。
でも、今は…。

彼のことがただ愛しくてたまらなかった。


黄瀬くんはいつもキラキラ光っていて。
眩しくて。暖かくて。
そんな黄瀬くんはずっと私の憧れだった。







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