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COLORS☆黒子のバスケ

第7章 十人十色


私はしばらく待っていた。

すると青いジャージの集団がやってきた。

海常だ。

るり「あ。」

黄瀬「!るりっち…。」

黄瀬くんは気づいて立ち止まってくれた。

「なんだ?またファンの子か?」

黄瀬「違うっスよ!先に行っててください。」

「すぐ戻れよぉー」

そういって海常の人達は行ってしまった。

るり「あ…あのね…。」

黄瀬「負けちゃったっス!しかも、最後立てなくて…かっこ悪いっスよね。」

黄瀬くんはヘラっと笑いながら言った。

るり「…そんなことないよ!!」

黄瀬「え?」

るり「黄瀬くん、すごくカッコ良かった!それに、私、今まで見た黄瀬くんのプレイの中で一番好きだった!」

黄瀬「…。」

るり「勝つ事だけが全てじゃない。負けて得る物もたくさんある。負けを知らないと勝つ嬉しさすらわからない。だから次は…。」

黄瀬「ははは、なんかその言葉懐かしいっス。」

るり「へ?」

黄瀬「るりっちがいつも2軍や3軍の子たちが1軍にコテンパ負けた時にそう言ってたっスね。」

るり「…あ、ごめん。」

黄瀬「いや…。その言葉って正しいんだなって思うっス。」

るり「…。」

黄瀬「あぁー、もう我慢できないっスわ。」



そう言って黄瀬くんは私を強く抱きしめた。





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