第7章 十人十色
黄瀬くんも青峰くんも
私が思っていた以上にずっとずっと
遥かに成長していた。
るり(やっぱり、二人ともすごいなぁ…。)
第1Qが終了し、第2Qが始まった。
青峰くんの調子があがりはじめ、
あっという間に流れは桐皇になった。
るり(そういえば、黄瀬くんは、いつも青峰くんに負けてたっけ…。懐かしいなぁ。)
黄瀬くんには己の武器がない。
そう。コピーすることしかないのだ。
しかも、キセキの世代のコピーは出来ない。
この勝負…。
きっとまた…。
そう思った矢先の出来事だった。
るり(黄瀬くんの目つきが…変わった?)