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COLORS☆黒子のバスケ

第40章 理不尽な願い。


私は意を決して通話ボタンを押す。
父と話すのはもう一ヶ月ぶりになるのではないだろうか?

忙しさ故に家にはほとんど帰らない。
帰ってきても深夜に帰り、
早朝に出て行く。

必要な事以外は話さない。
そんな父親だった。

るり「…もしもし?」

父「もしもし?るりか?今どこに居る?」

るり「…友人の家に居ます。」

父「そうか。もう遅いだろ。すぐ家に帰れ。話がある。」

るり「…はい。」

私が返事をすると、
電話はすぐに切られた。

大きく溜息が出た。

一体何の話だろうか?


私はベランダから室内に戻ると、
みんなの元へと戻った。


黒子くんは決勝戦での話をしていた。


るり「あの、すいません。ちょっと親から呼び出されたので先に帰ります。」

日向「ん?お、おう。そうか!気をつけろよ!」

火神「明日もがんばろうな。」

るり「…はい。」


黒子「…。」


るり「黒子くん。また話し聞かせてね。…じゃぁ。失礼します。」


私は頭を下げると、
すぐにその場を後にした。

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