第39章 変化していく心情。
試合終了後、
私たちはいそいそと退散する。
「おーい!青峰ぇー!」
誰かが後ろから声を掛ける。
ぱっと青峰くんの表情が明るくなる。
青峰「おぉ!久しぶり!元気してたかよ!」
他校の生徒のようだった。
るり「…?」
黒子「知り合いですか?」
私と黒子くんはさつきちゃんをじっと見つめる。
桃井「あの人は上崎中の井上くん!去年の試合の時、いい勝負してたんですよー!」
さつきちゃんは笑顔で応える。
そうか!青峰くんのライバルなのか。
上崎中もたしか決勝残ってたし…
青峰くん嬉しいだろうなー。
そんな事を考えながら
二人を見つめていた。
るり「…彼が…救ってくれるといいですね。」
黒子「…?」
桃井「…。」
さつきちゃんははっと思い出したように言う。
桃井「明日の決勝トーナメント一回戦!井上くんの上崎中だよ!」
嬉しさと同時に
再び緊張が走った。