第38章 変化していく日常。
荷物を持ち、
更衣室を出ると、
私は再び体育館へ向かった。
そこではやはり、赤司くんを含めた何人かが
自主練習をしていた。
邪魔にならないように
私は端の方に座り、その様子を眺める。
黄瀬「るりちゃんっ!何やってんスか!?」
黄瀬くんがニコニコと笑いながら、
私の方へやってくる。
るり「わぁ!黄瀬くん!?…えっと…」
赤司くんを待ってる…
とは恥ずかしくて言えず、思わず口ごもる。
黄瀬「あ!もしかして、俺の応援に来てくれたんスか!?ちょー嬉しいー!」
そういうと、
黄瀬くんは私の頭をワシワシと撫でた。
るり「わぁー、髪がボサボサになるからやめてよー!」
私がそう言うと、
黄瀬くんはニヤっと笑って、
私の髪を触り始めた。
黄瀬「ねぇーねぇー、これみつあみにしてみていいっスか?」
るり「みつあみ?…いいけど…。」
私がそういうと、
黄瀬くんは嬉しそうに私の髪をみつあみにし始めた。
黄瀬「ほらー!見て!すごいでしょっ!」
黄瀬くんはみつあみにした私の髪を自慢気に私に見せた。
るり「わぁ!すごいね!私自分でみつあみ出来ないや。」
黄瀬「言ってくれればしてあげるっスよ!」
るり「はは。ありがとう。」
私がそういうと、
黄瀬くんはまた満足気に笑い、
練習に戻って行った。