第38章 変化していく日常。
黒子くんの話に耳を傾けていると、
私が知らなかった時代の話もたくさんあった。
私が入った頃には
既にキセキの世代のメンバーは揃っていた。
だから私は1年の時の彼らを知らない。
そして、その話しの中で
ふと、懐かしい名前を聞いた。
るり「…虹村先輩…。」
私がマネージャーになった頃には
既に虹村先輩はキャプテンではなくなっていた。
詳しくは知らないが、
虹村先輩の意思で
赤司くんにキャプテンを譲ったんだとか…。
虹村先輩はすごくいい人だった。
世話焼きで、私が他のマネージャー達と馴染めているか
いつも気に掛けていてくれた。
実力ももちろんあった。
"中学NO.1プレイヤー"とも呼び声高かったほどだった。
いつでも真っ直ぐで
熱い先輩だった。
一緒に活動した期間は短かったものの
私は虹村先輩が大好きだった。