第37章 永遠の憧れ。
黄瀬「黒子っち達ならきっとるりっちを助けてくれるっス!俺が保障するっスよ!俺は君が誰を選ぼうと何も言わないっス。君が幸せになってくれればそれでいい…」
るり「黄瀬くん…」
黄瀬「あ!もちろん俺でも全然OKっスからね!待ってるっスよ!」
そう言って黄瀬くんはいつもの明るい笑顔を見せてくれた。
るり「…ありがとう。」
あぁ、
励まさなきゃいけないのに…
なんだか励まされてしまった。
私はそう思いながら、
黄瀬くんを見つめていると、
笠松先輩が戻って来た。
笠松「ほら、ミーティングはじまるぞ。」
黄瀬「うぃっす。」
笠松先輩は私に軽く会釈をすると、
黄瀬くんを連れて控え室の方へ歩いて行った。
るり「…。」
私もその場を後にした。
~海常控え室前~
笠松「…ったく、かっこつけすぎだ。バカ。」
黄瀬「だってぇー…かっこ悪くて振られたらイヤなんスもーん!」
黄瀬は子供のようにワーワー泣いていた。
笠松「何が"幸せになってくれればそれでいい"だ。思ってもない事言って。顔ひきつってたぞ。」
黄瀬「っな!盗み見してたんスね!最低っス!」
笠松「うっせぇ!お前が遅いからだろうがっ!」
笠松は軽く黄瀬の背中を叩く。
黄瀬「…うぅ。このチームで優勝したかったっスー!!!!!」
笠松「…あぁ。」
廊下に黄瀬の泣き声が響き渡った。