第31章 誠凛VS桐皇
るり「…あ」
リコ先輩はすぐにTO(タイムアウト)を取りに出た。
が、時はすでに遅く、
黒子くんの新しいパスさえも
青峰くんによって防がれた。
黒子くんの表情がみるみる曇った。
るり「…。」
心が割れそうなぐらい
痛んだ。
"誠凛高校TO(タイムアウト)です。"
そのアナウンスとともに皆戻ってきた。
リコ「ひとまず黒子くんは一度交代よ。」
そのリコ先輩の一言に
黒子くんの表情は歪んだ。
私はうつむいたままの黒子くんに話しかけようとした。
るり「くろ…!!」
黒子「…しょう…ちくしょう」
黒子くんは泣いていた。
私はなんと声をかけていいのかわからず、
ただただ、彼を見つめていた。