第28章 過去~帝光中学~
先程より整ったリズムでテンポ良くシュートが決まった。
黄瀬「…。」
黄瀬くんは何だか驚いた顔をしていた。
赤司「どうだ?彼女の言う通りにしてみて。」
黄瀬「こんなの偶然っス!…まぁ、ありがとうっス。」
黄瀬くんは私の方をチラっと見た。
るり「いえ、こちらこそ…。」
少し役に立てた…かな?
桃井「へぇー。あの何回かのシュートでよく気づきましたね。」
るり「なんとなく、違和感があったので…」
赤司「その調子で頼むよ。」
そう言って赤司くんと桃井さんはまた戻って行った。
それから私は
黒子くんと黄瀬くんの練習をずっと見ていた。
それから気がついた事はすぐに二人に伝えた。
黒子くんは無表情で頷き実行してくれた。
黄瀬くんも不満気だったが、実行してくれた。
そして今日の練習が終わり、
私は着替えて帰る事にした。
下駄箱で靴を履き替えていると誰かがやってきた。
「あ、ちょっと、待ってほしいっス!」
振り返るとそこには黄瀬くんが居た。
るり「あ…お疲れ様です。」
黄瀬「お疲れ。あの、今日は悪かったっス。」
るり「え?」
黄瀬「いや、いろいろ失礼な事言ってしまって…。君は確かに才能があるっス。君にアドバイスされた事実行したら…やりやすくなったというか…」
黄瀬くんは少しボソボソと小さな声で言った。
黄瀬「とにかく!今日はあんな態度とって悪かったっス!でも、まだ認めたわけじゃないっスよ。でも期待してるっス!」
そう言って黄瀬くんはニコっと笑った。
るり「は、はい!頑張ります!ありがとうございました。」
私は思いっきり頭を下げた。
なんだか褒められて嬉しくてたまらなかった。
そうして、私は家へと帰った。