第28章 過去~帝光中学~
赤司「彼女も今日からマネージャーをすることになった。さつき、彼女にいろいろ教えてやれ。以上だ。練習に戻れ。」
そう言われると各々練習に戻っていた。
が、黄瀬くんだけはその場に残り、私を睨みつけていた。
赤司「どうした?涼太。早く練習に戻れ。」
黄瀬「キャプテン、なんでっスか?同情かなにかっスか?」
赤司「同情?何がだ?」
黄瀬「この人の事っスよ!」
そう言って黄瀬くんは私を指差した。
るり「…あ。」
黄瀬「女バスにいじめられて可哀想だからうちのマネージャーにするってのはまぁ、許すとして…」
黄瀬くんは私の方をチラっと見た。
やっぱり同情だったのか…。
私はなんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
黄瀬「マネージャーにするにしても、2軍や3軍でいいじゃないっスか!いきなり1軍って…キャプテンおかしいっスよ!だってこの人、腕と足も完治してないみたいだから練習も手伝えないし、桃っちみたいにすごいとは思えないし…」
赤司くんはその訴えを無表情に聞いていた。
赤司「別におかしくはない。彼女にはそれに相応する能力がある。いずれお前もわかる。以上だ。さっさと練習に戻れ。」
そう言って赤司くんも練習へ向かった。
黄瀬くんは不満そうにしていた。
黄瀬「ちょっと、あんた。」
るり「は、はい。」
黄瀬「キャプテンはああ言ってるけど、俺は認めないっスよ!」
そう言って黄瀬くんは練習へ向かった。
なんだか心にズシンときた。
桃井「うーん。きーちゃんも最近はじめたばっかりのくせにぃー…まぁ、気にしないで!じゃ、今からいろいろ教えますね!」
るり「は、はい。お願いします。」