第26章 オーラを磨け!?
気がつけばいつも背後に居る彼。
黒子テツヤくん。
何度心臓が止まるかと思ったことか…。
どうしてあんなに存在感がないのか…。
私は隣の席の火神くんに相談してみた。
るり「ねぇねぇ、黒子くんってどうしてあんな薄いのかな?」
火神「あ?知るかよ。てか、俺よりお前の方が付き合いなげぇし、お前にわからない事を俺がわかるわけねぇだろ。」
るり「そうだけどぉ…火神くんの方が仲良さそうだから…。」
火神「あ?そうか?お前らも仲良いじゃねぇか。」
るり「え?そうかな?…あ!でも女子では一番話すかもね!」
黒子「そうですね。女子の中では神谷さんが一番です。」
るり・火神「「うわぁ!?」」
私達は思わず驚いた。
黒子「驚きすぎです。」
そう言って黒子くんは溜息をついた。
るり「ご、ごめん。」
火神「お前わざとやってんだろ。」
黒子「人聞きが悪いですね。僕は最初から後ろに居ました。」
るり「でも、本当にどうして慣れないのかなぁ…後ろに居るってわかってるのに…。」
火神「…オーラがねぇんじゃねぇの?」
るり・黒子「「オーラ?」」
火神「おう。ほら、やっぱり芸能人とかオーラがあるじゃねぇか。」
るり「…黄瀬くん?」
黒子「あぁ。無駄に目立ちますよね。」
火神「ん?あいつはまた別だけど…でも、黄瀬に聞いてみるのもいいんじゃねぇの?」
そう言って火神くんはあくびをして机に顔を伏せた。