第3章 曇り空。
るり「!!!???」
笠松「先輩待たせて女を口説くたぁどういうつもりだぁ!黄瀬ぇ!」
どうやら笠松さんが黄瀬くんにとび蹴りを食らわせたようだった。
黄瀬「もぉー!先輩!折角いいところだったのに!って、まだ5分ぐらいしかたってないじゃないっスかぁ!」
笠松「うるさい!先輩を5分も待たせるな!不安になって来てみたら…はぁ…」
笠松さんは大きくため息をついた。
るり(あ、なんかわかんないけど助かった?)
黄瀬「ちぇー、すいませーん」
黄瀬くんはなんだか不満そうだった。
黄瀬「あ、ごめん、るりっちさっきの事忘れてっス!」
黄瀬くんはいつものようにヘラヘラ笑いながら言った。
るり「え!?あ…うん。」
るり(忘れてって言われても…あ、でもただマネージャーになれって話か。別に好きって言われたわけじゃないし、もう少しでキスしてたかもなんて…何勘違いしてるんだっ私は…。)
なんだか己の勘違いに恥ずかしくなり
真っ赤になった。
黄瀬「あ、ちなみに、多分るりっちの予想、勘違いじゃないっスよ!」
るり「え!?」
黄瀬「じゃ!また、連絡するっス!さ!先輩行きましょ!」
笠松「おう。」
黄瀬くんはそういってすぐ先輩と戻っていった。
なんだか、少し赤くなっていた気がした。
るり(ん?勘違いじゃない?ん?えぇ!?)
なんだか、ドキドキしながら曇り空の中
私は会場を後にした。