第24章 ロミオとジュリエット!?
お昼休みを挟み授業は国語の時間。
満腹のお腹にポカポカ暖かな日差し、
先生の読む『ロミオとジュリエット』が子守唄のよう。
隣ではガーガーといびきをかきながら寝ている火神くん。
るり(あぁ。やばぃ…私もまぶたが重いよぉー…)
…。
…。
…。
「…さん!!…神谷さん!」
私は名前を呼ばれて飛び起きた。
目を開けると目の前には鬼の形相をした先生。
るり「わぁ!す、す、すいません!」
先生「ったく、あなた達二人はぁ!二人ですやすやと!」
…二人?
隣を見るとまだスヤスヤと眠っている火神くんが目に入った。
るり「…すいません。」
なぜかその光景を見て謝ってしまった。
先生「罰として、火神くんと神谷さんには明日の授業で『ロミオとジュリエット』を演じてもらいますからね!今日の放課後職員室に来なさい!」
るり「えぇぇ!!??」
私は思わず叫んだ。
火神「あぁ!うっせぇな!神谷!…あ?なんだ?」
火神くんは起きたのか回りをキョロキョロと見回した。
クラスが少しざわついた。
ほとんどが笑い声だった。
しばらくすると授業終了の予鈴が鳴った。
先生「火神くん、神谷さんから事情を聞きなさい。よく反省するのよ!」
先生は怒りながらプリプリと教室を出ていった。
火神「おい、なんだよ?」
火神くんは不機嫌そうにこちらを見た。
るり「…実は…」
私は火神くんに事情を説明した。