第22章 モデルの特権!?
それから数日後。
朝から教室がもの凄く騒がしかった。
女子A「聞いてぇ!黄瀬くん熱愛発覚らしいよ!」
女子B「うそぉ!?ショック!相手だれ!?」
女子C「それが…一般人らしいよ!」
女子A「ほら、この週刊誌見て!」
その会話を聞いて一気に血の気が引いた。
るり「えぇ!?ちょっと見せて!?」
私はその女子の集団に駆け寄った。
女子B「あ!神谷さんも黄瀬くんファンだったの?」
女子C「神谷さんも見てよぉ!これぇ!」
そう言って差し出されたページの写真にはあの日の抱き合った写真が載っていた。
でも、私の顔はモザイクが掛けられており、
わからなくなっていた。
女子A「しかも、この黄瀬くんのインタビューで黄瀬くんが…」
私は指差された行を読んだ。
『実は彼女にはまだ片思い中っス☆俺なんて眼中にないみたいで…でも!頑張るっスよ!その日は彼女の家で一緒にゲームをしたんスよ!そのゲームが…』
何気に上手く新しいゲームの宣伝をしていた。
…さすが黄瀬くん。
女子A「ね!黄瀬くんに片思いされてるのに興味ないなんて!贅沢な女よね!」
そう言って女の子達はプンプンと怒っていた。
まさかそれが私とは言えなかった。
お昼休みに携帯を開くと
『二人だけの秘密っス☆』
と黄瀬くんからメールが来てた。
るり「もぉー!」
でも、なんだか笑えた。
これも"モデルの特権"のおかげかな?
二人だけの秘密のお話。