第21章 温泉合宿~その2~
次の日、私は影虎さんにノートを提出した。
影虎「おう、お疲れさん。どうだ?大変だったか?」
るり「…そうですね。思ったよりも…。」
影虎「いいか?これがデータを取ってまとめるって事だ。データが全てではないが、あるのとないのとじゃぁあった方がいいだろ?」
るり「はい。」
影虎「チームのためにも、少しだけデータをとってまとめる事もしてみろ。それがお嬢ちゃんの武器だ。」
るり「…なるほど。」
そういえば、本当にただお手伝いのような事しかしていなかった。
中学時代は、相手の表情見て報告してたりとか、
体調が優れなさそうだったらさつきちゃんに伝えるとか…
さつきちゃんがいない時に暗記したデータを皆に伝えたりとか。
そんな程度の事しかしてなかった。
結局一人ではなんも出来てなかったなぁ。
もっと皆に頼ってもらえるように
頑張らなきゃ…。
私は大きく気合を入れた。
WCがどんどん近づいてくる。
絶対に"キセキの世代"をこのチームで倒す!
そうして、ついに決戦の日がやって来る。