第20章 バレンタインのキセキ!?後編
赤司「おい、るり。少しいいか?」
帰る直前、私は赤司くんに呼び出された。
るり「どうしたの?」
赤司「いや…その。特に用事はないのだが…」
るり「え!?用事ないの!?」
赤司「るりは俺に用事はないのか?」
私の胸が大きく波打った。
るり「え!?///」
赤司「…な、ないなら帰るぞ!///」
そう言って赤司くんは後ろを向いた。
るり「あ、あの、待って…ください。」
私は赤司くんを呼び止めた。
るり「…あの。これ…。///」
私はカバンの奥のチョコを取り出して渡した。
赤司「…ありがとう。」
そう言って赤司くんは笑ってくれた。
赤司「義理か?」
るり「…////」
私は小さく首を横に振った。
赤司くんは私の頭を軽く撫でてくれた。
赤司「よくできました。さぁ、帰ろうか。送るよ。」
そうして、私は赤司くんと家に帰った。
生まれてはじめて
本命チョコを渡した日だった。
チョコレートのように
あまーいあまーい
思い出。