第20章 バレンタインのキセキ!?後編
私が体育館に入ると黄瀬くんがこっちに向かって走ってきた。
黄瀬「るりっちぃぃぃ!!会いたかったっス!」
るり「あぁ、黄瀬くん。今日はお疲れ…ん?」
ふと黄瀬くんのバッシュを見ると何か茶色いものがたくさん付着していた。
るり「あの…黄瀬くん。そのバッシュの茶色いのは…」
黄瀬「こ、これでも洗ったんっスよ!?みんなが下駄箱からロッカーから…なんにでもチョコ詰め込むんで…溶けたチョコがいろんな所について全てがチョコまみれになってしまったんっス」
そう言って黄瀬くんは溜息をついた。
るり「…モテるって意外と大変なんだね。」
黄瀬「まぁ、毎年なんで慣れてるっスけど…で、るりっちは?」
そう言って黄瀬くんは手を出してきた。
るり「へ?」
黄瀬「もぉー!チョコレートっスよぉ!俺にチョコないんスか!?」
るり「…いや、黄瀬くんいっぱい貰うと思ったから…作ってない。」
黄瀬「えぇ!!??」
それからしばらく黄瀬くんは考えるポーズをして
何かを思いついたようにこちらを見た。