第18章 温泉合宿~その1~
そして、私は再びサーブを打とうと構えた。
"ピーピー!!!"
突然の笛の音に心臓が縮まった。
今吉「な、なんやぁ、桃井、急に!びっくりしたやんけ!」
青峰「んとだよ!こっちはちょっとマジになってんだよ!」
るり「わぁ!?さつきちゃんどうしたの!?」
笛を吹いた主である桃井さつきに目線は集まった。
桃井「はい!青峰くん、もう終わりにしてください。ヒジ悪くしますよ。」
さつきちゃんの指摘にはっとなった。
そうだ、確か青峰くんは黄瀬くんとの試合でヒジを・・・
青峰「ばか!このくらいで大丈夫だよ!」
桃井「大丈夫じゃありません!」
るり「…あ、ごめん、なんか何も知らずに。また、怪我治ったらしよう。」
青峰「あぁ!?治ってるよ!ばぁーか!まだラリー1回しかしてねぇじゃねぇかよ!?」
今吉「うちの敏腕マネージャーがこう言ってるんや。やめようや。青峰。」
リコ「そうね。卓球は意外にヒジへの負担もかかるし…下手したらバスケの方が出来なくなるわよ。」
青峰「…っちぃ」
青峰くんは不満そうだった。
私もほんの少し不満というか…消化不良というか…
まぁ、でも、怪我悪化させたら悪いので
諦めることにした。