第18章 温泉合宿~その1~
私の打ったサーブは軽々と青峰くんに返された。
青峰「っは!軽いな!」
るり「まだまだこれから!」
私はラケットに力を込めた。
"カン!"
ピンポン玉は良い音を立てて青峰くんのコートへ飛んでいった。
青峰「ばぁーか。こんな玉簡単に…」
"カランカラン"
青峰くんのラケットが飛んで行った。
青峰「なん…だと!?」
日向「ワンバウンドしたにも関わらずあの威力だと!?」
木吉「ボブさんの細腕でなんであんな威力が…」
場は騒然となった。
リコ「体重移動の仕方が上手いのよ。」
伊月「体重移動?」
リコ「そう。あと、腕を振るタイミング、踏み込みのタイミング、球をヒットさせるタイミング全てがパーフェクトなのよ。」
黒子「…なるほど。神谷さんにそんな才能が…」
私はドヤ顔で呆然としている青峰くんを見た。
青峰「…ははは。面白れぇじゃねぇか!」
青峰くんは笑った。
そして、目つきが変わった。
青峰「やってやろうじゃねぇか…。」
私の背筋はゾクっとなった。