第2章 新たな光。
黄瀬「るりっちが居ればもっと強くなれる気がするし、監督や学校も俺が説得するから」
るり「…」
黄瀬「だから…どうっスかね?」
るり「…ごめん、私には…もう…出来ない…」
何故だか涙が出た。
私は
バスケに関わるのが
『キセキの世代』に関わるのが
すごく怖くなっていた。
黄瀬「…そうっスよね。悪かったっス。」
その後、お互い何も話さず
家に帰った。
黒子くんと火神くんが『キセキの世代』に勝つことはきっと無理だろう。
けど、もし勝てたら…
何かが大きく変わるような気がした。
『勝つ』事が絶対。
『負け』などあり得ない。
それが絶対理念。
仲間になど頼るバスケは
弱さの現れである。
負けて得るものなど
何もない。
私はそう教えられた。