第14章 WC予選
第3Q開始早々、高尾くんから緑間くんへボールが渡った。
そうして、緑間くんの3Pシュートが炸裂。
るり「あれ?」
小金井「ん?」
土田「どうした?神谷さん、コガ?」
小金井「今、緑間(あいつ)笑ってたよな?」
るり「はい。私もそう見えました。」
緑間くんは変わった。
中学の時は試合中に笑ったりはしなかった。
毎回作業のように点を取り続けていた。
そして仲間に頼るようなプレーはしなかった。
自分以外は信用していないようだった。
緑間くんはずっとずっと強くなった。
そんな緑間くんを見てると
なんだかジワっときてしまった。
黒子「神谷さん、何涙目になってるんですか?」
るり「あ、ごめん、何か緑間くん変わったなぁって…」
黒子「そうですね。でも、今は僕らを見てくださいね。」
そういって黒子くんは笑った。そして立ち上がった。
黒子「監督、今だったらいけると思います。新しいドライブ」
リコ先輩はうなずき、メンバーチェンジ申請を行なった。
黒子「神谷さん。見ててください。新しい僕を。」
るり「うん!見てるから!頑張ってね!」
"誠凛高校メンバーチェンジです!"
アナウンスが入り、黒子くんがコートへ入っていった。