第14章 WC予選
私達はコートに入場した。
ふと秀徳側のコートを見た。
るり(!!??緑間くん…)
背筋がゾクっとした。
緑間くんは今までに見たことのない表情をしていた。
勝利に飢えた表情。
そうして試合が開始された。
試合は火神くんと緑間くんの一騎打ちだった。
第1Qは同じような展開を繰り返していた。
しかし、第2Qで予想もしなかった出来事がおきた。
緑間くんがシュートモーションに入った。
が、完全に木吉先輩が止めた。
小金井「よっしゃ!止めたぁ!」
誰もがそう思った瞬間だった。
"ビッ"
るり「えっ!?」
あの緑間くんがパスを出した。
「真のチームとして一つになった秀徳は手ごわいなんてもんじゃねぇぞ!?」
会場中がドヨめいた。
リコ「うろたえるな!ちゃんと声だして応援よ」
リコ先輩があっけにとられた私達に一喝した。
るり「はい。」
リコ「これはピンチよ。けど…終わったわけじゃない。」
私はピンチなのにものすごくドキドキしていた。
こんなに面白いバスケの試合を見たのは久々かもしれない。
リコ「とりあえず…そろそろ黒子くんを下げたほうがよさそうね。」
るり「そうですね。もう効果切れみたいですし」
リコ先輩はメンバーチェンジを申請した。