第11章 雨。
黒子「僕にとって神谷さんは光だった。キラキラしてて手が届かなくて…。」
るり「…黒子くん?」
黒子「でも、いつか手が届けばって…僕のものになればって思うようになっていました。」
そういって黒子くんは私を離した。
黒子「心の奥ではわかって居るんです。僕なんかじゃつり合わないって。だから必死で抑えてきました。」
るり「あの…言ってる意味が…。」
黒子「相変わらず鈍感ですね。僕は君が好きなんです。」
るり「…え!?」
黒子「神谷さん。僕は神谷さんの事が好きです。」
るり「えっと…。」
黒子「神谷さんが僕を好きでない事ぐらいわかっています。なので…」
るり「?」
黒子「気にせず…いつも通りで居てください…。」
るり「…無理だよぉ…。」
黒子「…すいません。」
それからお互いに無言になった。
黒子「寝ましょう。神谷さんベットに戻ってください。」
るり「…やだ。」
黒子「え?」
るり「私は、黒子くんの事が好きかはわからない。でも、嫌われたくない。お願いだから…わがままってわかってる。今は…離れたくない…。居なくならないで。」
黒子「…雷が怖いからですか?」
ふふっと黒子くんは小さく笑った。
るり「!!…そういう意味じゃなくて!」
黒子「わかってます…。すいません、一緒に寝ましょう。」
そうして私と黒子くんは一緒の布団で背中合わせで寝た。
自分で何故あんなことを言ったのかわからない。
私は、いつも自分の事しか考えてない。
最低の人間だ。
そうして朝になり、黒子くんは帰って行った。