第18章 卒業式
学校に着けば、皆と楽しそうに話す生徒が沢山。
体育館もきっちりと飾られ、既に受付を終えて席に座っている保護者がちらりと見える。
二年生たちは卒業生に花を配り、先生方も忙しそう。
生徒会の後輩たちが一番忙しそう……
私も去年あんなんだったっけ。
後輩「土御門先輩!!」
「!日向さん、森宮さん」
私の生徒会の後輩、日向奈々さんと森宮千晴さん。
二人とも真面目な子で、いつも私の仕事手伝ってくれていた子。
奈々/千晴「先輩、卒業おめでとうございます」
「ありがとう。次は二人が生徒会を引っ張っていくのよね、頑張って。あなたたちなら大丈夫だから」
奈々/千晴「はい!!」
卒業生の花を私と秀一に渡すと、二人は仕事へ戻っていった。
「あの子たちなら大丈夫」
蔵馬「時音、二人のこと信頼してるからね」
「うん…。さ、そろそろ集合だから行こっ!」
蔵馬「あぁ」
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式が始まった。
校歌を歌い…
卒業証書を受け取る。
校長先生、保護者代表、PTA会長の話…。
在校生の贈る言葉…。
そして、
先生「卒業生の言葉。三年一組、土御門時音」
「はい」
凛とした声で返事をする。
スタスタと舞台まで歩き、お辞儀をして、前を向く。
一呼吸してから、文章を読み始めた。
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式は何事もなく終了。
今は校庭で、写真を撮ったり話をしたりと、皆最後の場を楽しんでいる。
秀一とは一旦別れ、私は麻弥と話していた。